喪服に合わせる宝石として認められているのは、真珠のほか、ジェット(黒玉)、オニキス、黒曜石などのモーニングジュエリーです。その中でも最も普及している真珠について、色や大きさ、年代による正しい使い分けを把握しておく必要があります。
真珠の色はホワイト、グレー、ブラック(黒真珠)が基本です。ネット上では「黒真珠は高齢者向け」という言説も見られますが、実際には20代や30代の参列者が着用してもマナー違反にはなりません。ただし、南洋黒真珠などに多い10mmを超える大珠や歪なバロックパールは、華美な印象を与えるため避けるべきです。年代を問わず、直径7〜8mm前後の正円(ラウンド)を選ぶのが普遍的な作法です。
一方、手元の指輪に関しては、結婚指輪・婚約指輪のみ着用が許可されています。ただし、幅の広いゴールドリングや大粒のダイヤモンドが輝くデザインは、弔事の場にふさわしくありません。プラチナやホワイトゴールドの細身なバンドが推奨され、装飾が目立つ指輪の場合は石を手のひら側に回して隠すか、参列時のみ一時的に外す配慮が求められます。