トロッコ列車を構成する客車の中でも、ひときわ高い人気を誇るのが5号車「リッチ号(ザ・リッチ)」です。窓ガラスが一切なく、側面と床の一部がメタルメッシュ(格子状)加工されたオープン車両で、保津峡を吹き抜ける風や川のせせらぎ、木々の香りをダイレクトに五感で体感できます。
リッチ号を含め、トロッコ列車で最も景色を満喫するための座席選びには明確な法則が存在します。
トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの区間(約7.3km・片道約25分)において、保津川渓谷が見えるサイドは途中で左右入れ替わります。しかし、全体の乗車時間のうち約7割の区間で保津川が眼下に広がるのは「進行方向右側(偶数番席)」です。
- トロッコ嵯峨駅発(下り列車):進行方向右側の偶数番席(2番・4番・6番…)を選ぶと、川沿いの絶壁や激流のパノラマを長時間堪能できます。
- トロッコ亀岡駅発(上り列車):進行方向左側の偶数番席が保津川ビューのメインサイドになります。
リッチ号(5号車)を選ぶ際の注意点として、雨天時のコンディションと気温差が挙げられます。窓がない構造上、横殴りの激しい雨が降ると雨粒が車内に吹き込む場合があり、車内での傘の使用は安全上禁止されています(レインコートの着用が推奨されます)。また、春先や晩秋の保津峡は市街地より気温が3〜5度ほど低く感じられるため、防寒対策を怠らないことが快適な旅のポイントです。