プルメリア音楽教室や椿音楽教室などのレッスン現場を取材すると、独学でギターを始めて挫折した経験を持つ受講生から、極めて切実な証言が寄せられています。
「教則本を買って真っ先に載っていた『きらきら星』や『歓喜の歌』の単音弾きがつまらなく、好きなJ-POPを弾こうとしたら最初のAメロでFコードが出てきて完全に心が折れた」(20代・会社員女性)
「人差し指が痛くて弦がビビり、きれいな音が出ない自分には才能がないと思い込んで半年間ケースにしまいっぱなしだった。だが、YouTubeで3コード弾き語り動画を見て、GとCとDだけでサビが歌えたときは鳥肌が立った」(30代・公務員男性)
また、多くのプロミュージシャンも自著や音楽メディアの特別インタビューにおいて、初期衝動はごく少数のコードから始まったことを告白しています。ザ・ビートルズのメンバーやエリック・クラプトン、国内では奥田民生氏や甲本ヒロト氏なども、「最初は2〜3個のコードをかき鳴らして歌っていただけだった」と述懐しています。指のフォームを完璧に整えることよりも、不格好でもジャカジャカと音を鳴らして歌を乗せる現場の快感こそが、練習を継続させる唯一の燃料なのです。