1990年代後半から2000年代初頭の日本の音楽産業は、空前のCDバブルに沸いていた。「ROSIER」をはじめとする名曲群でヴィジュアル系の金字塔を打ち立てたLUNA SEA。その屋台骨を支えるダイナミックかつ繊細なドラミングで唯一無二の存在感を放っていた真矢。一方、「LOVEマシーン」のメガヒットで社会現象と化していたモーニング娘。を擁するハロー!プロジェクトで、圧倒的なビジュアルとボーカル力を誇った石黒彩。当時、この二人の交際と結婚は芸能界にとっても異例中の異例だった。
カルチャーの違い、活動スタンスの違い。周囲からのプレッシャーは想像を絶するものがあったはずだ。だが、二人が選んだのは形式にとらわれない独自のパートナーシップだった。華やかなスポットライトの裏で、家庭人としての基盤を丁寧に築くこと。それが、激動の時代を駆け抜けた二人が導き出した最初の答えだった。