転職成功率の真実!「3割説」の嘘と年代別データから導く勝率の上げ方

転職成功率の真実!「3割説」の嘘と年代別データから導く勝率の上げ方

転職成功率の真実!「3割説」の嘘と年代別データから導く勝率の上げ方に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

ネット上の掲示板やSNSで頻繁に目にする「転職成功率は3割に過ぎない」という言説は、数字の切り取り方によって生じた誤解と、現場の実感が入り混じったものです。選考を受けて内定を獲得するという意味での成功率と、入社後に「転職して本当によかった」と実感できる成功率の間には、明確な断絶が存在します。

厚生労働省の「雇用動向調査」や各種就労実態調査を紐解くと、転職希望者のうち実際に転職を果たした人の割合は全体で約45.2%と推移しています。およそ2人に1人が転職を実現している計算になりますが、注目すべきは「転職後の処遇変化」です。厚生労働省の転職入職率調査および関連統計において、転職で年収アップする割合は約35〜40%前後にとどまり、約3割は年収維持、残りの約3割は年収減少という結果が出ています。

大手上場企業で採用責任者を務める関係者は、次のように現場の内情を語ります。「内定を獲得した瞬間は誰もが成功したと錯覚します。しかし、試用期間中のカルチャーアンマッチや、事前の条件提示と実態の乖離によって1年以内に離職を考える人は少なくありません。待遇・業務内容・人間関係の3要素すべてで前職を上回る『完全な成功』を収める人が約3割という見立ては、採用側の肌感覚とも極めて合致します」。

知恵袋やコミュニティサイトに投稿される「内定は出たが後悔している」という生々しい体験談の多くは、内定獲得そのものをゴールに設定し、入社後の評価制度や企業風土の精査を怠った結果引き起こされているのが実態です。

佐藤 大輔
Author

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。