各大問には特有のリズムと引っかけパターンが存在します。現場で多くの受験生を指導してきた進路指導担当者が明かす、各大問の急所を押さえていきましょう。
第1部:印刷なしの会話応答は「冒頭2語」に全集中
第1部は問題冊子に何も印刷されていないため、純粋なリスニング勝負となります。ここで絶対に逃してはならないのが、対話の1往復目、特に「発話の最初の2語」です。「Why don't we...(〜しませんか)」「Could you...(〜していただけますか)」「Where is...(どこですか)」といった文頭の機能語を聞き逃すと、適切な応答を選べません。選択肢が流れる前に「YesかNoで答えるのか」「理由を述べるのか」を予測する瞬発力が求められます。
第2部:会話文は「2往復目の逆接」と「提案表現」を狙い撃つ
男女2人の会話が交わされる第2部では、選択肢の先読みが威力を発揮します。会話は基本的に2往復(A→B→A→B)で構成されており、正解の手がかりは後半の第2往復目に集中しています。特に「Actually(実は)」「However(しかし)」「Why not try...(〜してみてはどうか)」などの接続詞や提案の後に、話し手の本音や決定事項が語られます。前半の世間話に惑わされず、会話の結論に焦点を合わせるのが第2部のコツです。
第3部:ナレーション対策と「メモの取り方」の真実
日常の出来事や案内文が読まれる第3部では、多くの受験生が「メモを取るべきか否か」で迷います。結論から言えば、細かい単語のスペルを必死に書き留めるメモ取りは今すぐやめるべきです。手元に意識を奪われた瞬間に次の2文を聞き逃し、パニックに陥るケースが頻発しているからです。メモを取るなら「数字」「曜日」「固有名詞」の頭文字程度に留め、基本は耳と頭の中のイメージ化に9割のリソースを割いてください。