道後温泉駅から徒歩数分、伊佐爾波神社の参道正面に立つと、空に向かって突き刺さるように伸びる一直線の石段が視界を埋め尽くします。段数は正確に135段。一般的な神社の参道石段と比べても傾斜角度が非常に険しく、登り始めると数十段で腿の筋肉に明らかな負荷がかかります。
実際に現地で息を切らしながら石段を一段一段踏み締める参拝者からは、「道後温泉に入る前にこれほどの運動をするとは思わなかった」「見上げると圧倒されるが、登り切ったときの達成感が凄まじい」といった生の声が聞かれます。135段を踏破して楼門前に立ち、振り返った瞬間に広がる景色は格別です。道後のレトロな温泉街並み、遠くにそびえる松山城と松山平野が一望の下に見渡せ、かつての武将や旅人が感じたであろう高揚感を追体験できます。
一方で、高齢者やベビーカーを押す参拝者にとって、この135段は現実的な物理的障壁です。しかし、あまり広く知られていない重要な事実があります。神社の南東側には車道が整備されており、石段を使わずに境内脇の参拝者専用駐車場(無料)まで車で登り切ることが可能です。駐車場から境内まではほぼ平坦な石畳が続いており、車椅子での参拝や足腰に不安がある方でも、八幡造の雄大な景観を安全に鑑賞できる動線が確保されています。