自律神経の乱れやストレス性発熱が多い一方で、中には一刻を争う生命の危機に直結する重篤な病態が潜んでいる危険性があります。以下の「危険なサイン(レッドフラッグ)」に該当する場合は、様子見を即座に中断し、速やかに救急外来や脳神経外科を受診してください。
- 首の後ろが硬くなり、顎を胸につけられない(項部硬直・髄膜刺激症状):細菌性・ウイルス性髄膜炎の疑いがあります。高熱に移行する前段階でも微熱と激しい頭痛で発症することがあります。
- 突然のバットで殴られたような激痛、これまでに経験したことがない痛みの強さ:くも膜下出血や脳動脈解離の典型的な兆候です。
- 手足のしびれ・脱力、ろれつが回らない、物が二重に見える:脳梗塞や脳静脈洞血栓症などの中枢神経系障害が強く疑われます。
- 激しい嘔吐を繰り返し、水分補給すら受け付けない:頭蓋内圧亢進症状の現れです。
- 寝汗(シーツを取り替えるほどの汗)や著しい体重減少を伴う:結核などの抗酸菌感染症、悪性リンパ腫をはじめとする悪性腫瘍(癌)による不明熱の徴候です。
これらの劇的な症状がない場合でも、「37度台の微熱と頭痛が2週間以上毎日続いている」「痛みが日を追うごとに徐々に強くなっている」という経過をたどっているなら、体内で潜在的な病巣が進行しているサインです。自己判断での放置は絶対に避けてください。