歴代の座布団運びは、それぞれの時代を象徴するタレントや落語家たちが務めてきた。初代を担当したのは落語家の三升家勝松(後の桂文字助)である。番組立ち上げ期、まだ手探りだった舞台において、古典芸能の所作をベースにした堅実な運びで番組の基礎を築いた。
続いて登場したのが、強烈な毒舌とキャラクターで一世を風靡した毒蝮三太夫(当時は石井伊吉名義)だ。立川談志との絶妙な掛け合いで一躍人気者となり、「ジジイ」「ババア」と客席に毒づきながらも愛される独自のポジションを確立した。その後、三遊亭笑遊や三遊亭小圓遊といった若手落語家がバトンを繋ぎ、番組の若返りとスピード感を担っていく。
1970年代から80年代にかけて強烈なインパクトを残したのが松崎真である。「手を挙げて横断歩道を渡りましょう」というお決まりのフレーズと大柄な体躯で親しまれ、13年以上にわたって番組の顔として活躍した。そして1984年、元ずうとるびの山田隆夫へと引き継がれ、今日に至る黄金期が形成された。