医学的知見に基づき、紅茶を感染症予防のセルフケアとして有効活用するには、「体内へ吸収させた後の効果」と「口腔・咽頭粘膜への直接作用」を明確に切り分けて考える必要があります。
インフルエンザウイルスが無力化されるのは、あくまでテアフラビンがウイルスと物理的に接触している瞬間です。飲んだ紅茶が胃腸から吸収された後、血中を巡って全身のウイルスを退治するわけではありません。したがって、最も理にかなったアプローチは「紅茶うがい」と「こまめな少量摂取」です。
帰宅時に紅茶を用いてガラガラうがいを行うことで、喉の粘膜に付着したばかりのウイルス粒子を洗い流しつつ、テアフラビンによる不活化が期待できます。また、インフルエンザウイルスは粘膜の乾燥を好むため、15〜20分おきにスプーン1〜2杯分(一口)の紅茶を口に含むことで、喉を常に潤し、ウイルスが細胞内へ侵入するタイムリミット(付着から約20分)を物理的に妨害する手法が医療従事者の間でも実用的な防衛策として語られています。