楽曲の骨格を構築したのが、グループのメインコンポーザーであるケンモチヒデフミの作詞作曲です。当時のメディアインタビューや公式対談で明かされた水曜日のカンパネラ『エジソン』の制作秘話によると、この曲は最初からバイラルを狙いすまして作られたわけではなく、新ボーカルである詩羽の声質とキャラクターを最大限に活かす実験から誕生しました。
ケンモチヒデフミは、詩羽の滑舌の良さと、ハキハキとした抜けの良い中高音のアタック感に着目。母音の響きが前に出る言葉(「エジソン」「バンドワゴン」「発明」など)を細かく配置し、パーカッシブに言葉を刻む譜割りを設計しました。ベースラインは90年代のシカゴハウスやフレンチタッチを思わせるフィルター使いを取り入れ、クラブフロアでも十二分に機能する本格的なグルーヴを担保しています。
言葉の意味を追いかける前に、脳が音の心地よさに反応してしまうサウンドデザイン。これこそが、子どもからクラブカルチャーを好む大人まで幅広い層を巻き込み、水曜日のカンパネラの新体制におけるヒット理由の中核となった仕掛けです。