YouTubeやSNSのDIYブームを受け、「ネット通販で本体だけを格安購入し、自分で交換作業を行えば工事費5万円が浮くのではないか」と考える一般ユーザーが増えています。しかし、プロの視点から言えば、食洗機交換のDIYは極めてリスクが高く、絶対に推奨できません。
現場取材で判明した「DIY交換の典型的な失敗シナリオ」
- 配管の接続不良による床下浸水:給水管・給湯管のシールテープの巻き方や締め付けトルクが不十分で、設置から数週間後に微量の水漏れが発生。気づいた時にはキッチンの台輪や床材が変色・カビだらけになり、修繕費で数十万円が吹き飛ぶ。
- 電気工事士資格の壁と感電・火災リスク:食洗機は消費電力が1,000Wを超える高負荷家電です。アース線の接続不備やコンセント増設時の結線不良は、漏電ブレーカーの誤作動や最悪の場合は発火事故につながります。電気配線の加工は法律上、電気工事士資格が必須です。
- 旧機種の引き取り先がない:取り外した古い食洗機は粗大ごみではなく、産業廃棄物や小型家電リサイクルの対象となる自治体が多く、一般ゴミ捨て場には出せません。専門業者に後から処分だけを依頼すると、割高な出張回収費用を請求されます。
また、業者に見積もりを取る際にも落とし穴があります。悪質な業者は見積書に「食洗機交換一式」と大雑把に記載し、当日現場で「既存の配管が古くて使えない」「電源プレートの交換が必要」と難癖をつけて追加費用を迫ります。見積もりを取る際は必ず「部材代・出張費・既存機撤去処分費・試運転確認まで含めた総額表示」であることを書面またはメールで確約させることが不可欠です。