石田ひかりのキャリアを語る上で絶対に外せないのが、1992年に主演を務めたNHK連続テレビ小説『ひらり』と、1993年放送のフジテレビ系月9ドラマ『あすなろ白書』です。この2作によって、彼女は名実ともにトップ女優の座を不動のものとしました。
『ひらり』では、大相撲が大好きな明るく芯の強いヒロイン・藪沢ひらりを好演し、平均視聴率36.9%、最高視聴率42.9%という驚異的な数値を記録(ビデオリサーチ関東地区調べ)。当時の大相撲ブームと見事に連動し、お茶の間の朝を明るく照らしました。その翌年に主演した『あすなろ白書』では、木村拓哉や筒井道隆ら演じる大学の仲間たちとの恋愛や友情に揺れる園田なるみ役を演じ、若者たちのバイブルとして社会現象を巻き起こしました。
10代後半から20代にかけてヒロインとして頂点を極めた彼女は、その後も『ビギナーズ!』(2012年)やNHK土曜ドラマ『太陽の罠』(2013年)など、多様なジャンルのドラマで着実にキャリアを積み重ねてきました。彼女の歴代出演ドラマ一覧を振り返ると、時代の流行に寄り添いながらも、自身の年齢と等身大の役に愚直に向き合ってきた軌跡が鮮明に浮かび上がります。