経血は本来、剥がれ落ちた子宮内膜と血液が混ざり合ったものです。体内では通常、プラスミンなどの線溶系酵素が分泌され、固まろうとする血液をサラサラに溶かした状態で体外へ排出する仕組みが働いています。それにもかかわらず、なぜレバー状の血の塊が形成されてしまうのでしょうか。
医学的に生理大きい血の塊の原因を紐解くと、最大の要因は「出血スピードと分泌酵素のアンバランス」にあります。何らかの理由で短時間に過剰な出血が生じると、酵素による分解処理が追いつかず、血液凝固成分(フィブリン)が働いて血腫を形成します。つまり、ドロッとした塊が出るということは、それ自体が「子宮内で通常許容量を超える急速な大出血が起きている」という動かぬ証拠なのです。
一時的な要因としては、過度な精神的ストレスや睡眠不足、極端なダイエットによるホルモンバランスの乱れが挙げられます。エストロゲン(卵胞ホルモン)が過剰に分泌されると、子宮内膜が必要以上に分厚く増殖し、剥離する際に出血量が増加します。しかし、塊が毎月のように続く、あるいは徐々に大きくなっている場合は、一時的な機能不全ではなく子宮そのものの器質的病変を疑う必要があります。