山中湖親水公園の名を日本全国に知らしめた現象が、富士山頂に太陽が重なる「ダイヤモンド富士」です。山中湖エリアは太陽の軌道と湖畔の地形の関係から、秋から冬にかけて広範囲でダイヤモンド富士を観測できる特異な立地に恵まれていますが、長池親水公園からの眺望はひときわ特別な意味を持ちます。
山梨県公式観光情報「富士の国やまなし観光ネット」および気象観測データによると、山中湖親水公園における夕暮れのダイヤモンド富士のベストな見頃は、例年2月1日~2月7日頃、そして秋の11月中旬頃の年2回訪れます。太陽が富士山の真上へゆっくりと沈みゆく約1分半から2分間、周囲の空気はピンと張り詰め、言葉を失うほどの静けさに包まれます。
さらに気象条件が完璧に揃った際、波のない穏やかな湖面に富士山の影が映り込む「逆さ富士」と相まって、湖面側にも太陽の輝きが反照される「ダブルダイヤモンド富士」が出現します。この瞬間を写真に収めるため、全国から熱狂的な撮影者が集結するのです。
撮影において決定的な鍵を握るのは「風」と「時間帯」です。逆さ富士を鮮明に狙う場合、風が収まりやすい早朝の「日の出・朝焼け」のグラデーション、あるいは夕景の残照タイムが狙い目となります。朝焼けの光が富士山を赤く染める「紅富士」の美しさも格別であり、湖畔に飛来するオオハクチョウ(白鳥)を手前に配置した構図は、長池親水公園ならではのアイコン的風景として国内外のコンテストでも高く評価されています。