Q1:つわりと逆流性食道炎はどう見分ければいいですか?
A1:見分けるポイントは「症状の性質」と「発生時期」です。つわりは妊娠初期(5〜12週頃)をピークに、吐き気や匂いへの過敏、嘔吐が主となります。一方、逆流性食道炎は妊娠中期以降、特にお腹が大きくなる妊娠後期に多く見られ、「みぞおちから喉にかけての焼けるような熱感」「酸っぱい液体や苦い水が口に上がる」「横になった途端に激しく咳き込む」といった胃酸の直接的刺激による症状が顕著に現れます。
Q2:ドラッグストアで市販されている一般的な胃薬を飲んでも大丈夫ですか?
A2:自己判断での服用は避けてください。市販の胃腸薬には胎児の血管や心拍に影響を及ぼす恐れのある成分(ロートエキスや非ステロイド性抗炎症成分など)が含まれている製品が存在します。安全と謳われる漢方薬であっても体質に合わない生薬が含まれる場合があります。胸焼けが我慢できないときは、必ず妊婦健診で主治医に症状を伝え、妊娠中でも安全性が確立されている処方薬を受け取ってください。
Q3:臨月の吐き気で夜まったく眠れない時の、今夜すぐできる応急処置は?
A3:今夜すぐできる対策として、まず「クッションや座布団を背中から敷いて上体を15度ほど高くすること」と「左半身を下にして横たわる(左向き寝・シムス位)」を徹底してください。また、就寝直前に冷たい水分をがぶ飲みすると逆流が悪化するため、ぬるめの白湯を口に含む程度に留めます。食事から3時間以上経過していない場合は、無理に布団に入らず、椅子やソファで上体を起こしたままリラックスして過ごすのが賢明です。
Q4:産後になっても逆流性食道炎の胸焼けが治らないことはありますか?
A4:大半の妊婦は出産と同時に劇的な改善を実感しますが、数パーセントの割合で産後も症状が残るケースがあります。妊娠中の強烈な腹圧によって胃の一部が横隔膜の上に飛び出す「食道裂孔ヘルニア」が固定化してしまったり、産後の極度な育児ストレス・睡眠不足によって自律神経が乱れ、胃酸過多が続いている可能性が考えられます。産後1ヶ月健診を過ぎても症状が治まらない場合は、迷わず消化器内科を受診してください。