蒙古タンメン中本のルーツは、かつて板橋区にあった「中国料理中本」にさかのぼる。先代の創業者・中本正氏が作る唯一無二の辛旨ラーメンに惚れ込み、常連客として通い詰めていたのが、若き日の白根社長だった。しかし、先代の健康上の理由から1998年に惜しまれつつも閉店。あの味が二度と食べられないという絶望感が、白根氏を突き動かした。
「この味を途絶えさせてはならない」と、白根氏は会社員を辞めて先代に弟子入りを志願。何度も断られながらも熱意で門戸を開かせ、過酷な修行の末にレシピを完全継承した。2000年、新生「蒙古タンメン中本」として復活を果たしたその裏には、一人のファンの執念と、伝統を守り抜くという強い覚悟があったのだ。