大阪地下格闘技の真実: 闇と光が交錯する実態を追う
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なぜ人は法的リスクを冒してまで地下格闘技に参加するのか。
取材を進める中で、複数の元参加者と接触することができた。彼らの証言から浮かび上がってきたのは、単純な暴力欲求では説明できない、複雑な人間心理だった。
30代の元参加者A氏はこう語る。「プロ格闘家になる夢が破れた後、自分の強さを証明する場所が欲しかった。地下なら年齢も経歴も関係ない。純粋に強い奴が勝つ世界だった」。彼は3年間で15試合に出場し、10勝5敗の戦績を残した。しかし右目の網膜剥離という重傷を負い、引退を余儀なくされた。
借金返済のために参加する者もいる。B氏は消費者金融から300万円の借金を抱え、地下格闘技に活路を見出した。「一試合で10万円もらえるなら、30試合やれば返せると思った。甘かったけどね」。結局、彼は5試合目で顎を骨折し、医療費でさらに借金が膨らんだ。
女性参加者の増加という新たな潮流
近年、意外な変化が起きている。女性参加者の増加だ。
2015年頃から、女性のみの地下格闘技イベントが散発的に開催されるようになった。主催者によれば「女性同士の試合は男性観客の関心が高く、収益性が良い」という。しかし、その実態は性的な視線にさらされる搾取的な側面も否定できない。
元女性参加者のC氏は「自分の強さを試したかっただけなのに、観客の視線が気持ち悪かった。明らかにスポーツとして見ていない人たちがいた」と当時を振り返る。彼女は2試合で参加を止めたが、心理的なトラウマは今も残っているという。