馬場勝文の陶芸世界|チーク材と土が生む機能美と入手困難な名品たちの真実
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馬場勝文の代名詞とも言えるのが、「異素材の組み合わせ」です。特に陶器の本体に天然のチーク材を組み合わせた急須やミルクパンは、一度見たら忘れられない存在感を放ちます。
本来、陶工にとって異素材の接合は極めてリスクの高い技法です。陶器と木材では熱膨張率も異なれば、水による収縮率もまったく違います。少しの狂いが破損やぐらつきにつながるからです。
馬場がハンドルの素材として選んだのは、船の甲板や高級家具にも用いられるチーク材でした。チークは天然のオイル分を豊富に含み、水や熱に対して非常に高い耐性を持っています。彼は自ら木材を削り出し、真鍮やステンレスのパーツを用いて、ミリ単位の精度で陶器へと固定します。無機質な土の質感と、有機的な木のぬくもり。異なる個性が互いを引き立て合い、洗練されたプロダクトへと昇華されているのです。