キミノリ モリシタ再始動の真相|パリを震撼させた伝説的ブランドの軌跡と真価
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世界20カ国へ広がった衝撃
2007年、ブランドは舞台をパリのメンズファッションウィークへと移す。パリのランウェイに流れた独特の緊張感と、圧倒的な存在感を放つコレクションは、現地メディアや海外のアバンギャルドなバイヤーから絶賛された。レクレルール(L'Eclaireur)やマックスフィールド(Maxfield)をはじめとする世界最高の感性を誇るショップの店頭に、キミノリ モリシタの服が並んだ。
「時間を羽織る」ための特殊加工
ブランドを象徴するのが、職人によるハンドシェービング(手作業での表面の削り)や、何重にも工程を重ねる製品染め(ガーメントダイ)だ。
- レザーシェービング:レザーの表面を均一ではなく手作業でランダムに削り出し、長年使い込まれたような独自のグラデーションを生み出す技術。
- 伝統染色と多層加工:墨染めや草木染めなど日本の伝統的な染料を用い、一度染めた後に洗いや摩擦を加えて色の深度をコントロールする。
- 立体構造のテクスチャ:布地の表面にシワや立体の陰影を永久的に定着させ、着用者の体に自然と馴染むシルエットを構築。
大量生産の機械加工では絶対に再現できない不均一さ。それこそが、キミノリ モリシタの真骨頂だった。