時代の光を捉える写真家・大野隼男|藤井風のグラフィックからソニーΑ9 Iiiの極致まで
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商業的な成功を収める一方で、大野は自身のパーソナルワークにおいても一切の妥協を許さない。個展という空間は、彼にとって未知の視覚体験を追及するための「実験場」に他ならない。
2017年の個展『Over the Rainbow』から星霜を経て、2024年12月から2025年1月にかけてソニーイメージングギャラリー銀座で開催された『COLOR / CATCH THE FUTURE』は、彼の写真家としての現在地を強烈に印象付けた。
この展示で探求されたのは、タイトル通り「色彩」と「未来の捕捉」だ。デジタル時代の写真が陥りがちな平坦さを打ち破り、網膜を刺すような鮮やかな光と肉厚な色彩の層が来場者を圧倒した。物質としてのプリント写真と、光そのものであるデジタルディスプレイ。その双方の境界を横断しながら、大野は写真というメディアの新たな地平を切り拓いてみせた。