空間を可視化する布の美学:テキスタイルデザイナー庄司はるかの軌跡と挑戦
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インテリアの最終段階で選ばれる単なる装飾品。テキスタイルに対してそのような固定観念を抱いている人は少なくない。しかし、庄司はるかの手にかかると、布は建築そのものと不可分な「空間の構成要素」へと昇華する。
彼女のアプローチは、空間の概念整理から始まる。部屋に足を踏み入れたとき、どの方向から光が射し込むのか。外の景観をどのように切り取り、遮蔽するべきか。居住者がどのような空気感を求めているのか。徹底的なリサーチと観察を重ねた上で、糸の種類、織りの密度、色彩の重なりを設計していく。
布は静止した物体ではない。時間とともに移り変わる日光の角度や、エアコンの風、人の行き来によって絶えず動き続ける。庄司は、その動的な性質を空間演出の核として捉えている。