北九州の成人式を世界に変えた「みやび」の真実:ド派手衣装に秘められた若者の矜持と職人魂
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北九州の成人式が現在のようなスタイルへ変貌を遂げたのは、2000年代初頭にさかのぼる。「人とは違う格好で目立ちたい」「地元の仲間と同じ衣装で連帯感を示したい」という新成人たちの相談に、貸衣装みやびが正面から応えたことがすべての始まりだった。
当時、従来の和装業界では「格式」や「しきたり」が絶対視されていた。型破りな色使いや過剰な装飾は敬遠されるのが常識だったのだ。しかし、みやびは若者の「一度きりの晴れ舞台を最高のものにしたい」という強い思いを拒絶しなかった。
「若い子たちが本気で求めているなら、それに応えるのが職人の仕事」
店主の決断は、和装の概念を根本から揺るがした。型紙をゼロから起こし、通常ではあり得ない原色の生地や金糸をふんだんに使った羽織袴を次々と開発。いつしか「派手袴ならみやび」という揺るぎない評判が口コミで広がっていった。