国産名艇カッパ38の真実:日本のセーリング史と名作デザインの系譜
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カッパ38は単なる観賞用のヨットではない。海上でその真価を問われるために生まれた本物のオーシャンレーサーだ。相模湾を舞台とした各種オーナーズレースから、八丈島周航、果ては小笠原諸島への長距離外航航海まで、数多くの航海実績が残されている。
風速25ノットを超える強風域において、現代の軽量艇が保舵に苦しむ局面でも、カッパ38は着実に針路を保持する。追風(ランニング)での安定性はもちろんのこと、最も艇体に負担がかかる向かい風(クローズホールド)での走りにおいて、その重量感あるハルが波を切り裂いて前進する様子は圧巻だ。
数々の過酷なレースを走り抜いた実績こそが、この艇の信頼性を何よりも雄弁に物語っている。