葛本康彰のアクション革命|日本映画とゲーム表現を塗り替えた殺陣と演技の美学
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葛本康彰の功績を語る上で欠かせないのが、トリプルA(AAA)級ビデオゲームにおけるモーションキャプチャでの躍進だ。かつてゲームのキャラクターアニメーションは、手作業によるドット絵や簡易的な3Dモデルの配置に頼っていた。しかし技術の進化とともに、人間の生々しい身体運動をそのままデジタル世界に移植する手法が不可欠となった。
葛本はこの分野へ早期から着目し、自らアクターとして参加すると同時に、モーションキャプチャ全体の動作設計・演出を担うようになった。マーカーを装着した特別なスーツを身にまとい、光学カメラに囲まれたスタジオで繰り広げられるアクションは、実写の映画撮影とは全く異なる制約と計算を求められる。
デジタル空間で「生きた重み」を生み出す技術
画面上のキャラクターが違和感なく動くためには、重力や慣性の法則を踏まえた完璧な肉体操作が必要だ。葛本は、CGモデルの骨格サイズや重量感をあらかじめ計算に入れた上で動きを構築する。刀を振る際の一瞬の溜め、攻撃を受けた際の衝撃の逃がし方など、微細な物理的リアリティを付与する職人技によって、世界中のゲーマーが「圧倒的な没入感」を体験できるようになった。