硝子に宿る静謐な光と影。硝子作家・津田清和の造形美学と技法の核心
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津田清和の代名詞とも言える手法が、ガラスと金属の融合だ。特に、成形途中の硝子表面に銀箔を溶着させ、それを硫化させることで生み出される独自の風合いは、現代ガラス工芸に新しい視座をもたらした。
銀は硫黄分と反応することで、眩い銀色から燻し銀、さらには黒紫や渋い金色へと変色する。津田はこの自然な化学変化を緻密に計算して作品に取り入れる。
- 銀箔の巻き付け: 熱いガラスの口縁部や表面に銀箔を均一、あるいは斑状に焼き付ける。
- 硫化処理: 特殊な薬剤を用いて銀を意図的に酸化・硫化させ、アンティークの金属器のような渋みを与える。
- 対比の美: 澄み切った透明なガラス体と、経年変化を思わせるダークな金属光沢が同一の器の中で見事に共存する。
この加飾によって、硝子特有の「冷たさ」や「軽快さ」は影を潜め、発掘された古美術品のような重厚な品格が立ち現れる。