昭和アニメの巨匠・設楽博臣の軌跡:『キャンディ・キャンディ』から『ゲゲゲの鬼太郎』へ至る演出美学と遺産
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日本のアニメーション産業が急速な発展を遂げた1960年代後半、東映動画のスタジオには若き才能が集結していた。設楽博臣もまた、その熱気あふれる現場でキャリアを磨いた現場叩き上げのクリエイターであった。
当時の東映動画は、長編劇場アニメーションからTVアニメーションへと軸足を移しつつある過渡期に存在していた。限られた予算とスケジュールの中で、いかにして視聴者の心を捉える質の高い映像を生み出すか。設楽はこの難題に対し、構図の工夫とカット割りの工夫によって解答を提示した。
早期のキャリアにおいて、彼は数々の名作アニメの演出や絵コンテを担当。先輩格の演出家たちの技法を吸収しながら、自身の強みである「感情のタメ」と「一気に解放するアクション」の緩急の付け方を確立していった。