特に「大二郎」という名で昭和・平成の視聴者に強烈なインパクトを残した筆頭が原田大二郎です。その出演ドラマや映画出演作を振り返ると、日本映像史における重要作が並びます。
最大の転機となったのは、1975年に放送を開始したTBS系刑事ドラマの金字塔『Gメン'75』へのレギュラー出演でした。原田大二郎が演じた関屋警部補は、不条理な犯罪に立ち向かう情熱的な刑事であり、番組初期の爆発的ヒットを牽引しました。第33話「1月3日 関屋警部補・殉職」で見せた、凄絶な散り際と銃撃シーンは、日本のテレビドラマ史における伝説的名場面として今なお語り継がれています。
映画界においても、巨匠・新藤兼人監督とのタッグは計7回に及び、長門裕之や柄本明ら名優たちと濃密な演技合戦を繰り広げました。つかこうへい作の傑作『蒲田行進曲』では、初代・倉岡銀四郎(銀ちゃん)役を熱演。その破天荒で哀愁漂うキャラクター造形は、後の演劇界に決定的な影響を与えました。
また、若い世代にとって意外な接点となっているのが、スタジオジブリのアニメーション映画『ハウルの動く城』(2004年)です。頭がかかしの謎のキャラクター「カブ」、そして終盤で本来の姿を取り戻す隣国の王子の声を担当。重厚さと優しさを兼ね備えた唯一無二のバリトンボイスで、世界中のファンに強い印象を残しました。