ノラ・ジョーンズ映画出演作まとめ!初主演作の裏話や主題歌・配信を解説

ノラ・ジョーンズ映画出演作まとめ!初主演作の裏話や主題歌・配信を解説

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ノラ・ジョーンズの映画キャリアを語る上で欠かせない金字塔が、2007年(日本公開2008年)の映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ(My Blueberry Nights)』です。監督を務めたのは、『恋する惑星』『花様年華』などで世界中を熱狂させた香港の鬼才、ウォン・カーウァイ(王家衛)。本作はカーウァイ監督にとってキャリア初の全編英語劇であり、記念すべき第60回カンヌ国際映画祭のオープニング作品として華々しくワールドプレミア上映されました。

キャスティングのきっかけは極めて直感的でした。ウォン・カーウァイ監督が執筆活動中、ノラ・ジョーンズのアルバム『Come Away With Me』を繰り返し聴いており、彼女の声の響きや表情に強いシネマティックな魅力を感じて直接オファーを出したと当時の公式インタビューで明かされています。演技経験が皆無だったノラは当初戸惑いを見せたものの、監督の「演技をしようとするな。普段のノラ・ジョーンズの感性のままでそこにいてほしい」という強い言葉に背中を押され、主演を引き受けました。

【映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のあらすじ】
失恋のショックに打ちひしがれる主人公エリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、ニューヨークの小さなカフェに通い詰めるようになります。カフェのオーナーであるジェレミー(ジュード・ロウ)が差し出す、毎晩誰にも選ばれず売れ残る「ブルーベリーパイ」に自らの境遇を重ね合わせ、少しずつ心を通わせていくエリザベス。しかし、過去の痛手を完全に断ち切るため、彼女はジェレミーに告げずに傷心のアメリカ横断の旅へと出発します。
旅先で出会うアルコール依存症の警官アーニー(デヴィッド・ストラーザン)とその美しき元妻スー・リン(レイチェル・ワイズ)、そしてカジノで人を信じられずに生きるギャンブラーの少女レスリー(ナタリー・ポートマン)。様々な他人の孤独と痛みに触れるロードムービーの過程で、エリザベスは自らの足で歩き出す強さを取り戻し、再びジェレミーの待つカフェへと戻っていきます。

劇中でジュード・ロウと交わされるカウンター越しのキスシーンは、映画史に残るロマンティックな名場面として今なお語り草です。パイのクリームが唇についたまま眠るノラに、ジュード・ロウ演じるジェレミーがそっと口づけをするシーンは、ウォン・カーウァイ特有の色彩美とスローモーション撮影によって、息をのむほど幻想的な映像に仕上がっています。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。