熱気は、18ホールの外側にも波及している。
ラウンドを終えてクラブハウスを出たプレーヤーたちが向かうのは、隣接する農産物直売所や地元の蕎麦屋、近隣の温泉施設だ。朝採れの野菜をカゴいっぱいに買い込み、名物の田舎蕎麦をすすり、冷えた身体を湯に沈める。ひとつのレジャー施設が単体で完結するのではなく、地域の生活導線そのものとシームレスにつながっている。
地元の直売所で店番をする女性は「最近は若い人たちが『コース帰りに寄りました』と地元の果物や漬物を買っていくことが増えた」と目を細める。メガリゾートのような派手な開発ではない。既存の自然と素朴なグラウンドを中心に、人が歩き、買い、食べるという小さな経済の輪がしっかりと回り始めている。