脳疾患とは?見逃すと命取りになる初期前兆と後悔しない受診の基準

脳疾患とは?見逃すと命取りになる初期前兆と後悔しない受診の基準

脳疾患とは?見逃すと命取りになる初期前兆と後悔しない受診の基準について知っておくべき 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

インターネット上や世間の俗説には、医療従事者から見れば極めて危険な誤解が蔓延しています。命を守るために、以下の3つの誤った認識を直ちに是正しなければなりません。

誤解1:「脳疾患は高齢者だけの病気である」
これは完全な間違いです。40代以下の若年層・働き盛り世代であっても、「若年性脳梗塞」や「もやもや病」「脳動静脈奇形」による脳出血は少なからず発生しています。特に長時間のデスクワークや脱水、ピルの内服、あるいは心臓の右心房と左心房の間に小さな隙間が残っている卵円孔開存(PFO)が原因となり、足の静脈にできた血栓が脳に飛んで発症するケースが報告されています。「若いから脳の病気のはずがない」という思い込みが、若年層における受診遅延の主因となっています。

誤解2:「少し横になって痛みが引いたから病院に行く必要はない」
前述の一過性脳虚血発作(TIA)や、くも膜下出血の初期に起こる「警告出血(微量の出血による一時的な強い頭痛)」を経験した人が最も陥りやすい罠です。「数時間寝たら治ったから大丈夫」と安堵するのは、時限爆弾のタイマーが止まったのではなく、本爆発へのカウントダウンが進んでいる状態に過ぎません。症状が改善した直後こそ、緊急入院設備のある病院へ直行すべきタイミングです。

誤解3:「頭部CTで異常がなければ脳疾患は完全に否定できる」
頭部CT検査は脳出血の検出には極めて優れていますが、発症早期(発症から数時間以内)の脳梗塞の病変を捉えるのは困難です。微小な虚血変化や脳幹部の病変を早期に検出するには、MRI(特に拡散強調画像:DWI)が不可欠です。「救急外来のCTで異常なしと言われたから安心」と過信せず、症状が持続する場合は神経内科や脳神経外科の専門外来でMRI検査を追加受診する必要があります。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。