晩秋から3月下旬にかけて、県道11号(やまなみハイウェイ)を走る上で最大の障壁となるのがやまなみハイウェイ路面凍結とタイヤ規制です。牧ノ戸峠前後の区間は、急カーブと勾配が連続する山岳道路であり、ひとたびスリップ事故が発生すると道路全体が立ち往生に陥ります。
大分県では積雪や凍結の深度に応じて、「冬用タイヤ・チェーン携行規制」や「全面通行止め」といった厳しい交通規制を発令します。ここで注意すべきは、湯布院側や阿蘇側などの麓が乾燥舗装路であっても、標高1,000mを超えたあたりから路況が激変する点です。麓の穏やかな陽気に惑わされ、ノーマルタイヤのまま峠を目指して立ち往生する観光車両が毎年後を絶ちません。
こうしたトラブルを回避するためには、牧ノ戸峠単体のカメラだけでなく、大分県道路規制ライブカメラのネットワークをフル活用することが不可欠です。大分県が提供する道路情報システムでは、水分峠、飯田高原、長者原、瀬の本といった主要ポイントの路面カメラ映像および路面温度データがリアルタイムで公開されています。峠に至るアプローチ区間全体の路面変化を連続的に追跡することこそが、危険地帯への突入を防ぐ唯一の防御策です。