ネット上には米の虫に関するさまざまな民間療法や対処法が飛び交っていますが、中には科学的根拠に乏しい危険な誤解も散見されます。
誤解1:「天日干しをすれば虫が死んで元通りになる」
かつて推奨された「米を新聞紙に広げて直射日光に当てる」という方法は、日光の熱と紫外線を嫌うコクゾウムシを追い出すには一定の効果があります。しかし、直射日光はお米の水分を急激に奪い、米粒表面に無数のひび割れ(胴割れ)を発生させる致命的なデメリットを伴います。胴割れした米は炊飯時にデンプンが過剰に溶け出し、ベチャベチャとした非常に不味いご飯になってしまいます。虫を追い出すために干す場合は、風通しの良い日陰で行うのが鉄則です。
誤解2:「家庭用冷凍庫で凍らせれば完全に安全」
マイナス18℃以下の冷凍庫に米を数日間入れることで、成虫や幼虫、卵を死滅させることは物理的に可能です。しかし、冷凍された虫の死骸や微細な糞がお米から自然に消え去るわけではありません。また、冷凍した米を常温に取り出した際に生じる急激な「結露」によって米が水分を吸い、カビが発生する二次災害を招くリスクもあります。