メンズ浴衣の着方完全ガイド!襟の禁忌や崩れない帯結びをプロが伝授

メンズ浴衣の着方完全ガイド!襟の禁忌や崩れない帯結びをプロが伝授

メンズ浴衣の着方完全ガイド!襟の禁忌や崩れない帯結びをプロが伝授の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

道具が揃ったら、いよいよ着付けの実践です。和装解説書には「男性浴衣の着付けは慣れるまで30分程度見ておくべき」と書かれていることが多いですが、要点を絞ったメンズ浴衣初心者着付け手順をマスターすれば、実際は5分足らずで完了します。手順を4段階に分けて解説します。

ステップ1:肌着の着用と補正タオルのセット

深めVネックのインナーとステテコを着用します。花王の公式情報サイト『MyKao』の着付けノウハウでも推奨されている重要なポイントが「タオルの活用」です。男性の和装は、凹凸のない寸胴(ずんどう)体型の方が収まりよく着こなせます。特に細身の男性は、腰紐や帯が浮いてずり落ちやすいため、薄手のフェイスタオルを縦半分に折って腰骨の周りやお腹周りに巻き、腰紐で軽く固定しておくだけで格段に着崩れを防げます。

ステップ2:裾位置(着丈)を合わせ、右前で重ねる

浴衣を羽織り、両袖に手を通したら、左右の衿(えり)の先端を持って前に引っ張り、背中の縫い目が背骨の真ん中に来るように合わせます。続いて、浴衣の裾を床から少し引き上げ、メンズ浴衣丈の長さ裾位置を決めます。男性は「くるぶしがちょうど隠れるか、わずかに覗く程度の長さ」が最も端正です。位置が決まったら、下前(右側)をお腹に巻き込み、その上に上前(左側)を重ねて襟元を喉仏のやや下で交差させます。

ステップ3:腰紐でしっかりと土台を固定する

ここでメンズ浴衣腰紐の結び方が成否を分けます。腰紐の中心をおへそより少し下の「腰骨のライン」に当て、後ろへ回して交差させ、前へ持ってきて左右に強く引き締めます。結び目は中心から左右どちらかにずらし、紐の両端は交差させた腰紐の中に挟み込みます。この段階で、背中のシワを両脇へ引っ張って伸ばし、胸元のたるみを取っておくことが美しさの秘訣です。

ステップ4:角帯で「貝の口」を結ぶ

男性浴衣の帯結びにおいて、最も普遍的で粋とされるのが「貝の口(かいのくち)」です。崩れにくく、背もたれに寄りかかっても潰れない実用性を誇ります。具体的なメンズ浴衣貝の口結び方は以下の通りです。

まず、帯の端(手先)を約40cm測り、半分に折って左肩に預けます。残りの帯(垂れ)を腰骨の位置に巻き付け、下腹を締めるように2周から3周回します。巻き終えたら、手先を下ろし、垂れを斜めに折り上げて手先の上に重ねてひと結びします。ぎゅっと縦に固く引いた後、垂れを折り返して輪を作り、その輪の中に上から手先を通します。最後に結び目を引き締め、できた結び目を時計回りに後ろへ回します。帯の締め位置は「前下がり・後ろ上がり(おへそ下で低く、背中側で高く)」に落ち着かせるのが、江戸の粋を受け継ぐ伝統の流儀です。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。