SNSや掲示板などで頻繁に飛び交う「豊洲PITの後方は地獄」「背が低いと何も見えない」という書き込み。この噂の真偽を検証すると、単に「距離が遠いから見えない」のではなく、フロア構造に起因する視線遮断のメカニズムが存在することが分かります。
ステージ高は約1.2m確保されているものの、スタンディング時に3,000人近くが密集すると、前方ブロックの観客の頭部が重なり合い、後方のフラット部分に立つ人の視界を完全に塞いでしまいます。特に身長150cm〜160cm前半の観客にとって、人の頭越しにステージ中央のアーティストを見るのは至難の業となります。
しかし、これが「後方列のどこにいても見えない」というわけではありません。視界を分ける決定的な要素が、フロア中程に設置された段差です。段差の直後に位置取りができれば、前方の観客の頭部よりも目線が約30cm高くなるため、前の人の頭に視界を遮られるリスクが一気に軽減されます。
ネット上の口コミで「全く見えなかった」と不満を漏らす層の多くは、段差下の中途半端な後方フラットエリアに埋もれてしまったケースです。逆に、同じ後方列であっても段差の上や通路脇を確保した観客からは、「視界が開けていて全身が綺麗に見えた」という肯定的な評価が目立ちます。「見えない」という風評の裏には、立ち位置の選択ミスによる極端な体感差が潜んでいます。