利用者の間で常に話題となるのが、「いつ予約サイトを開いても満席」「秒殺で枠が消える」という入手困難さです。この背景には、単なる知名度だけではない、パーク全体の構造的な需要バランスが関係しています。
第1の要因は、「東京ディズニーランド内で唯一の総合フルブッフェ」という絶対的な希少価値です。東京ディズニーシーには「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」や「マゼランズ」などのコース料理店に加え、ホテルミラコスタ内のブッフェレストラン(オチェーアノ)など選択肢が点在しますが、ランド内において洋食・和食要素・スイーツ・ドリンクバーを一度に全世代でカバーできる大型店はクリスタルパレス・レストランしか存在しません。特に3世代ディズニーや小さな子ども連れグループにとって、全員の好みを満たせる選択肢がここに集中します。
第2の要因は、75分制という滞在時間の長さによる「総席数の物理的回転限界」です。一般的なファストフード型レストラン(プラズマ・レイズ・ダイナーやトゥモローランド・テラスなど)の平均客席滞在時間が25〜35分であるのに対し、クリスタルパレス・レストランは1組あたり最低75分間テーブルを専有します。そのため、1日あたりの総受入可能組数がパーク来園者数全体(数万人規模)に対して極端に少なくなります。
第3に、東京ディズニーリゾート公式の予約ヒエラルキーが挙げられます。プライオリティ・シーティングは、一般ゲストが予約できる「利用希望日の1ヶ月前同日10:00」より前に、ディズニーホテル宿泊者向け特典枠(バケーションパッケージや宿泊者専用枠)によって一定割合が事前に確保されています。一般予約が解放される瞬間の段階で、特にランチのコアタイム(11:30〜13:30)やディナータイム(17:30〜19:30)の残枠は極めて狭き門となっているのが現実です。