「ウォール・マリア」の門を粉砕し、壁の中の人類に終わりなき地獄を突きつけた巨人の正体は、マーレの戦士候補生であったライナー・ブラウンである。九つの巨人の一つに数えられるこの存在は、全身の皮膚を超硬質の装甲で覆う能力を有しており、並の刃や大砲の砲撃を一切寄せ付けない不沈の防壁として立ち塞がる。
単なる防御力にとどまらず、自らの装甲を一部解除することで驚異的な機動力を生み出し、全身全霊の突撃で物理的な構造物を粉砕する攻撃性能も兼ね備えている。物語中盤では、対巨人兵器の進化に伴い装甲が破壊される場面も描かれたが、局地戦における突破力と、仲間を守る「盾」としての役割は最期まで揺らぐことがなかった。