大人向けに楽しむ料理として、酒粕特有の芳醇な旨味を残しつつ、喉や鼻をつくアルコール特有の刺激感を抑える調理テクニックを紹介します。
1. 具材の旨味を引き出す粕汁の火加減
粕汁作りでアルコール臭を飛ばす最大のコツは、「酒粕を投入するタイミング」にあります。出汁で野菜や豚肉、鮭などの具材をしっかりと煮込み、具材が柔らかくなった段階で、鍋からおたま1〜2杯分の出汁をすくい取ってボウルで酒粕を完全に溶かします。溶いた酒粕を鍋に戻し入れたら、一度全体をしっかり沸騰させ、火を弱めて蓋をせずに10分以上コトコト煮込むのがポイントです。蓋を密閉してしまうと、蒸発したアルコールが蓋の裏で結露し、再び汁の中に戻ってしまうため、蒸気を外へ逃がす構造を作ることが不可欠です。
2. 自宅で作る酒粕甘酒の簡単レシピ
アルコール臭を抑え、まろやかなコクを引き出す甘酒の作り方です。
- 材料(2人分):酒粕(板粕)60g、水350ml、砂糖大さじ2〜3、すりおろし生姜(微量)、塩ひとつまみ。
- 作り方:小鍋に水と細かくちぎった酒粕を入れ、10分ほど置いてふやかします。泡立て器でダマがなくなるまで撹拌しながら中火にかけ、沸騰したら極弱火にして5分間加熱を続けます。砂糖と塩を加えて味を整え、火を止める直前に生姜を加えます。生姜に含まれるジンゲロールやショウガオールの風味が、わずかに残るアルコールの立ち上がりをマスキングし、口当たりを劇的にマイルドにします。