インターネット上やSNSでは、現地のコンディションを巡って様々な憶測や誤認が飛び交っています。その最たるものが、磯ノ浦ライブカメラ無料配信の映像に対する「画角の錯覚」です。
多くの定点ライブカメラは、メインのレストハウス付近や高台からビーチ中央部から西側テトラ方面を広角レンズで捉えています。広角レンズ特有のパースペクティブ(遠近感の歪み)により、画面奥で割れている波は実際のサイズよりも1〜2サイズ小さく見えがちです。カメラ映像を見て「今日は腿程度のスモールコンディションだ」と判断して現場へ向かうと、アウトサイドのセットは胸〜肩サイズのパワフルな波が押し寄せており、初級者がスープ(白波)に阻まれてゲッティングアウトすらできないという事態が頻発します。
また、磯ノ浦波乗りネットの反応を鵜呑みにすることも危険です。SNS上で「イソコ今日めちゃくちゃ良い」「グラッシーで最高」という投稿が拡散された時点では、すでにその波をもたらした気象条件が変化しているケースが多々あります。特に磯ノ浦は、日中の気温上昇によって海風(南寄りのオンショア)が吹き込みやすく、午前7時に「グラッシーな極上波」であっても、午前9時には「面ガタのチョッピー」へ劣化することが日常茶飯事です。ネット上の投稿時刻と、その発信者が実際に波に乗っていた時間帯には必ずズレが存在することを念頭に置かなければなりません。