日本の投資家にとって、金価格を語る上でドル円相場は避けて通れない。国際金価格がドル建てで取引される以上、円建ての国内金価格は「ドル建て金価格×ドル円レート」で決まるからだ。
2026年の円相場は、日米の金融政策の違いを背景に1ドル150円台前半〜155円程度で推移。ドル高・円安が進行すると、ドル建て金価格が横ばいでも円換算の金価格は自動的に上昇する。つまり、日本人にとっての金価格高騰には「世界の金高」と「日本の円安」の二重の追い風が吹いていることになる。
この構造は、単純な「金バブル」とは一線を画す。円の購買力低下に対するヘッジとして、日本の個人投資家が金を買う動機は年々強まっている。円安が進むたびに金価格が最高値を更新する構図は、通貨不信の裏返しでもある。