南アフリカW杯日本代表の激闘録!岡田ジャパン勝因とメンバーの現在

南アフリカW杯日本代表の激闘録!岡田ジャパン勝因とメンバーの現在

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大会直前の壮行試合まで機能不全に陥っていたチームを蘇らせたのは、岡田武史監督采配の裏側にあった冷徹なまでの現実主義への舵切りでした。当初掲げていた「ポゼッションと主導権を握る攻撃的サッカー」の限界を悟った指揮官は、スイス合宿においてドラスティックなシステム改変を決断します。

【2010年W杯日本代表フォーメーション:4-1-4-1(実質的4-5-1)】

・GK:川島永嗣
・DF:駒野友一、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、長友佑都
・アンカー:阿部勇樹
・MF:松井大輔(右)、長谷部誠(主将)、遠藤保仁、大久保嘉人(左)
・FW:本田圭佑(ワントップ)

カメルーン戦勝利の理由は、この新布陣が完璧に機能したことにあります。最大のポイントは、守備的MFの阿部勇樹をセンターバックの前に防波堤として配置したアンカー起用でした。相手エースのサミュエル・エトーら強力アタッカーへのパスコースを遮断し、センターバックの中澤佑二、田中マルクス闘莉王にかかる負荷を激減させました。

さらに、前線では攻撃の核であった中村俊輔に代わり、類まれなキープ力を持つ本田圭佑を1トップに抜擢。両サイドの大久保嘉人と松井大輔が猛烈な献身性で自陣深くまで戻り守備を固めました。前半39分には、右サイドで相手DFを翻弄した松井大輔アシストから、ファーサイドでフリーになった本田が値千金の決勝ゴールを奪回。GK川島永嗣ファインセーブの連発も相まって、チームは守備から勝機を見出す明確なアイデンティティを確立したのです。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。