イタリア代表の歴史は、栄光の歓喜と残酷な悲劇が交錯するドラマそのものです。イタリアワールドカップ優勝回数は通算4回(1934年、1938年、1982年、2006年)を誇り、ドイツと並ぶ欧州屈指の実績を持っています。
中でも日本のオールドファンに鮮烈な印象を残しているのが、ロベルト・バッジョが躍動した1994年アメリカW杯です。満身創痍のバッジョが決勝トーナメントで神懸かり的なゴールを連発して決勝へ導くも、ブラジルとの決勝戦で最後のPKを枠上に外して立ち尽くした姿は、フットボール史に残る象徴的な悲劇として語り継がれています。
そして直近の頂点となったのが、マルチェロ・リッピ監督が率いた2006年ドイツW杯イタリア優勝メンバーの戦いです。主将ファビオ・カンナヴァーロや守護神ジャンルイジ・ブッフォンを中心とした鉄壁の守備陣に加え、アンドレア・ピルロ、フランチェスコ・トッティ、アレッサンドロ・デル・ピエロらが魅せた攻守の一体感は、まさにアズーリの完成形でした。しかし、この優勝を最後に、イタリアは決勝トーナメントで1勝も挙げられない長い冬の時代へ突入します。