環境計量士は大きく「濃度関係」と「騒音・振動関係」の2区分に分かれ、それぞれ試験科目と出題の力点が根底から異なります。過去問演習を進める際は、自身の受験区分の構造的特性を把握した上で、傾斜配分を意識した対策を打たねばなりません。
まず環境計量士 濃度関係 過去問を攻略する上で最大の難所となるのが、環境分析概論(環化)と環境計量把握法(環濃)の専門2科目です。この環境計量士 環化・環濃の頻出問題として長年君臨しているのが、ガスクロマトグラフィー(GC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、ICP発光分光分析法、吸光光度法といった各種分析機器の測定原理とJIS規格(JIS K 0102など)の精緻な知識です。さらに環濃では、多段階の化学平衡、pH計算、酸化還元滴定における濃度の逆算といった複雑な定量計算が毎年出題されます。単位の次元解析を徹底し、計算手順を身体に染み込ませておかなければ、90分の試験時間は一瞬で溶け去ります。
一方、環境計量士 騒音・振動関係 過去問においては、環境物理概論(環物)と環境計量把握法(環音)の2科目が主戦場となります。こちらは物理学の波動論、音響工学、振動工学、さらにはフーリエ変換や周波数分析の基礎といった数理的な理解が色濃く問われます。騒音レベルの合成・減衰計算、等価騒音レベル($L_{Aeq}$)の算出、周波数補正回路(A特性・C特性・平坦特性など)の特性差に関する問題は、過去十数年にわたり形を変えて出題され続ける鉄板領域です。対数(dB)の計算に少しでも苦手意識があると足切りに直結するため、過去問を通じた計算パターンの反射的な処理力が合否を分けます。