ファンの間でもたびたび議論の的となるのが、元花柱・胡蝶カナエの客観的な戦闘実力です。作中においてカナエの戦闘シーンは回想に限られていますが、開示されている公式情報と戦闘経緯を論理的に精査すると、彼女が当時の鬼殺隊トップクラスの剣士であったことは疑いようがありません。
カナエが操る「花の呼吸」は、基本五流派の一つである「水の呼吸」から派生した剣術です。敵の攻撃を受け流す柔軟性と、花弁が舞うような変則的な斬撃を持ち味とします。作中で確認されている型には、敵の攻撃を円状に斬り払う「弐ノ型 御影梅(みかげうめ)」、美しい軌道で身を守る「肆ノ型 紅花衣(べにはなごろも)」、連続刺突を放つ「伍ノ型 徒の芍薬(あだのしゃくやく)」、体をひねりながら回転斬りを繰り出す「陸ノ型 渦桃(うずもも)」などがあります。
特に妹・しのぶは筋力不足から通常の刀で鬼の首を刎ねることができませんでしたが、カナエは標準的な日輪刀を用いて通常通り首を切り落とすだけの腕力と体格を備えていました。上弦の参・猗窩座ですら柱を短時間で仕留めていた事実を考慮すると、上弦の弐の猛攻を前に「痣(あざ)」の発現もない状態で夜明けまで命を繋いだ防御力は、歴代の鬼殺隊士の中でも極めて高水準であったと証明されています。