岡江さんの人生を語る上で欠かせないのが、NHKの人気クイズ番組『連想ゲーム』での活躍と、そこで白組レギュラーとして共演した大和田獏さんとの結婚です。1983年にゴールインした二人は、芸能界を代表するおしどり夫婦として広く知られるようになりました。家庭を大切にしながら、仕事では決して妥協しないプロフェッショナリズムは、共演者やスタッフからも絶大な信頼を集めていました。
そして1996年にスタートしたのが、彼女の代名詞となった朝の情報番組『はなまるマーケット』です。薬丸裕英さんと共に毎朝お茶の間に届けたのは、飾らない本音のトークと温かな笑顔でした。当時のエピソードとして、番組関係者は「岡江さんは生放送の現場でも一切気取ることがなく、失敗しても豪快に笑い飛ばしてスタジオの空気を和ませていた」と述懐しています。等身大の自分をさらけ出す潔さを持っていた彼女だからこそ、フィジカルな露出によって話題を作る必要など微塵もなかったのです。
TBS系ドラマ『天までとどけ』シリーズで見せた肝っ玉母さん役をはじめ、岡江久美子の出演ドラマはいずれも視聴者に安心感と感動を与えるものばかりでした。彼女が築き上げたキャリアは、小手先の話題性ではなく、確固たる人間性と地道な仕事の積み重ねによって形成されたものだったと言えます。