法学部に向いている人の共通点とは?真面目な人が挫折する理由と進路

法学部に向いている人の共通点とは?真面目な人が挫折する理由と進路

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世間にはびこる最大の誤解が、「法学部は六法全書を丸暗記する学部である」という言説です。実際の定期試験では、「六法(条文集)の持ち込み可」とされるケースが珍しくありません。試験会場で条文そのものを引くことができるにもかかわらず、多くの学生が机上で頭を抱え、結果として不可(不合格)の山が築かれます。問われているのは条文の文言そのものではなく、「条文の言葉が曖昧な事案に対して、どのような解釈基準を適用して結論を導くか」という論理展開の説得力だからです。

こうした試験形式が、ネット上で「法学部単位取得難易度が高すぎる」「法学部きつい」と叫ばれる元凶となっています。法学部の成績評価は、他学部のような出席点や中間レポートによる救済措置がほとんど存在せず、「学期末の論述試験一発勝負」で合否が決まる講義が大多数を占めます。出席確認を取らない教授が多いため、講義をサボって友人のノートを借り、試験前日の一夜漬けで突破しようと試みた学生が軒並み討ち死にするのは、法学部における定番の光景です。

学生生活のリアルを浮き彫りにする「法学部あるある」としても、特有のカルチャーが存在します。

  • 日常会話の理屈っぽさ:友人の相談に対して共感する前に「それって法的に言うと誰に過失があるの?」と返してしまい、空気を凍らせる。
  • 鈍器のような教科書:ページ数が1,000ページを超える有斐閣の法律基本書を持ち歩くため、リュックの肩紐が異常な速度で摩耗する。
  • 試験直前の図書館の主:普段は閑散としている法学部専用自習室が、1月と7月だけ徹夜組の重苦しい熱気で満員になる。
  • 言葉の定義への異常な執着:「善意・悪意」「みなす・推定する」「直ちに・速やかに・遅滞なく」といった日常用語と法律用語の乖離に神経質になる。

法学の単位取得が過酷である理由は、単なる分量の多さではなく、「文章を論理的に組み立てるトレーニング」を自力で積まなければならない点にあります。講義を聴くだけのインプット作業をどれだけ重ねても、いざ白紙の答案用紙を前にしたときに「法的三段論法」の構成でアウトプットできなければ、一切の評価を得られません。この構造を理解しないまま入学することが、法学部後悔する理由の上位に常に挙げられる本質です。

中川 明日香
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中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。