便利さゆえにあらゆる場所で代用されるダブルクリップですが、現場の実情やユーザーの検証からは、見落としがちなデメリットやリスクも浮き彫りになっています。
【盲点1:充電ケーブルの被覆ダメージと断線リスク】
ネット上で広く紹介されているケーブルホルダー裏技ですが、太めのケーブルやナイロン編み込みケーブルを無理にレバーの輪に通して長期間引っ張ると、金属ワイヤーのエッジでケーブルの被覆が削れ、内部の芯線がショートする恐れがあります。被覆が柔らかい純正Lightning/USB-Cケーブルに使用する場合は、レバー側にマスキングテープを巻いてクッション性を持たせるのが現場の安全策です。
【盲点2:長期保管時の書類へのサビ移りと凹み変形】
一般的なスチール製ダブルクリップは湿気に弱く、数年単位で湿度の高い倉庫等に保管すると、挟んだ部分の紙に赤サビが付着して修復不可能になります。また、バネ圧が強すぎるため、公文書や原本などの重要書類にはくっきりとした窪み跡が残ります。永久保存が必要な重要書類には、プラスチック製のクリップや中性紙のフォルダーを用いるのが鉄則です。
【盲点3:許容厚みオーバーによるバネの永久変形】
「大サイズがないから」と小サイズのクリップを限界まで押し広げて分厚い束を挟むと、バネ鋼の弾性限界を超えて金属疲労を起こし、口が開きっぱなしになって元に戻らなくなります。最悪の場合、金属の破断によって破片が飛び散る危険もあるため、必ず適正枚数(口幅の約1/3〜1/2の厚み)の範囲内で使用してください。