膵嚢胞の良性と悪性を分けるうえで、2026年現在の消化器内視鏡領域で重視されているのは次の3つの客観的所見だ。
- 壁在結節(へきざいけっせつ)の有無:嚢胞の内壁に盛り上がった結節がある場合、悪性またはその前段階である可能性が高まる。造影MRIや超音波内視鏡で血流を伴う結節を認めれば、手術を含む積極的治療の検討対象となる。
- 主膵管拡張の有無:膵液の通り道である主膵管が拡張している場合、粘液や腫瘍による閉塞が疑われる。特に10mm以上の主膵管拡張は高危険所見とされ、精査が必要だ。
- 嚢胞径の大きさ:一般的に3cmを超える嚢胞は悪性リスクが上昇するとされ、短期間での増大傾向も重要な判断材料になる。ただし大きさだけでは良性・悪性の確定はできず、あくまで複合的な評価の一部となる。