「たかがヒビ」と甘く見て無理に日常生活やスポーツを続けると、取り返しのつかない合併症を引き起こすリスクがあります。
最たるリスクは、不全骨折の部分に負荷がかかり続けて完全に折れてしまう「完全骨折への移行」です。一度完全に離断してしまうと、骨のズレを整復するために金属プレートやボルトを入れる手術が必要になるケースがあります。
さらに恐ろしいのが、骨が正常にくっつかないまま治癒プロセスが止まってしまう「偽関節(ぎかんせつ)」や、骨が歪んだ角度で固まってしまう「変形治癒」です。これらを発症すると、慢性的な関節痛や可動域制限が後遺症として一生涯残る恐れがあります。早期に適切な安静期間を設けることが、結果として最も早い現場復帰への近道です。