一見すると愛らしく華やかでありながら、花言葉の深層を覗くと冷や汗をかくような落とし穴を持つ品種が存在します。パートナーへの贈り物として選ぶ際には細心の警戒が必要です。
春先に人気の赤いアネモネの裏花言葉は、まさにその代表格といえます。表面上は「君を愛す」という情熱的な言葉を持つものの、ギリシャ神話において美少年アドニスが流した血から生まれた伝説に由来し、「儚い恋」「見捨てられた」「嫉妬のための裏切り」という戦慄の裏メッセージが隣り合わせで息づいています。
冬の鉢植えギフトとして定番の赤いシクラメン花言葉にも警戒を怠ってはなりません。その意味は「嫉妬」。鮮やかな赤が反り返って咲く姿が、燃え上がる嫉妬の炎を連想させたことに由来します。さらに「死」や「苦」に通じる語感を持つため、慶事やお見舞いでは徹底的に避けられる傾向があります。
道端や花壇を彩る赤いポピーの花言葉と真相も極めて複雑です。「慰め」「感謝」という穏やかな意味の裏には、阿片の原料となるケシ科特有の麻酔作用に起因する「忘却」「眠り」、ひいては「死の安らぎ」を暗示する文脈が横たわっています。深い意味を詮索する相手へ贈る花としては、慎重な判断が求められます。